プロジェクトがトラブっている原因としてレビューがされていないとかという問題が上がったのだと思うのですが、レビュー記録表のフォーマットが社内で公開されているようです。
レビュー記録票は大切だと思います。
作成したものの問題点を記録してその問題が解消されたかを管理し、後工程に課題を残さないようにする。
ある程度の規模のプロジェクトでは必須でしょう。(レビュー記録票というより、レビューがですが)
で、今回問題かもしれないと思ったのが、レビュー記録表を何で作成して管理して将来どう役に立てるかです。
この会社は今までのやり方を変えてもっと先進的に作業をしたいという社長の意向があるのですがなかなかうまくいっていないようです。
「学習時間がない」とか「学習コストが高い」という言葉をよく耳にします。
新しい何かを始めようとしたら学習時間がかかるのは当たり前であり、0にすることはできません。
(生まれつき持っている技能だったら別ですが…。)
それを理由に昔ながらの手法でやってしまいます。
よく悪の手法と思われるエクセル方眼紙の管理表です。
フォーマットを見ると昔々使われていた紙ベースのものをそのままエクセルに媒体変換したものです。
例えば、再レビューの要、不要を選択するところは、
【再レビュー 要 ・ 不要】
という風になっていていずれかに「○」の記号を付けたりするのしょう。
この時点で、レビュー記録からのデータ集約ができなくなってしまいます。
たぶん、担当の方たちは、レビュー記録が大切だ、記録するためのフォーマットはどこかにないか、新しく作成する時間が無い、無いよりあったほうが良いの頭になっているのでしょう。
思うのは、レビュー記録はあるのが前提(作るのか、探し出すのかはどちらでもよい)であり、そのレビュー記録をどう使って、未来にどう生かしたいのかという考えが欠落しているしているのでないかということです。
例えば、必要な情報を簡単に検索ができる、どんな指摘が多いのかの分類ができるとか後に役に立つ記録も同時にできるというのが大切だと思っています。
エクセルでも良いのですが、後に役に立つような仕掛けを入れつつ使えるものを準備してほしいものです。
きっと上司なる人たちは、その集約結果がほしいとか言い出すのは目に見えているので。
自分の組織はどこが弱いのかをあぶりだして改善するために使うと思います。
レビュー結果を記録して修正するだけのものにしたらもったいないです。組織を改善するチャンスを失っているかもしれません。
極論をいうとツールなんてなんでもいいのです。以下のことが解消できていれば。
- 実際に使っている人が面倒でないこと
- 集約したデータを将来役立てるために使えること
- それほど高額でないこと
- 学習コストがそれほど高くないこと
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